2007-06-08から1日間の記事一覧

矢野誠一『志ん生の右手―落語は物語を捨てられるか』〜細部と全体像のバランス

タイトルにやられた。文句なしにうまい。 「物語を捨てた落語に残るもの」とは何か。それは生身の演じ手であり、その語り口(質感とかテクスチャーと呼ばれるもの)でしかない。下手の横好きながら、書き物商売のぼくもそれは喉から手が出るほど知りたい。 …