約二週間天日干しした稲束を抱きしめるようにして、軽トラに積み込む。乾燥した稲藁の香ばしい匂い、歩く振動で耳元で鳴るかさかさ音に、田んぼの天地返しにみんなで汗した初春の頃を思い返す。汗と吐息と溜め息と笑い声とが詰まった稲束の手重りする感覚に…
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