眼差しの角度

「某寺」から見えてくるもの〜明治大学リバティアカデミー『「枕草子」と「春琴抄」 その日本美の文学的音楽的展開』

ふ〜ん、そうくるか。そんなこと気にしたこともなかったが、新たな視野が開かれる気が確かにした。知ることはおもしろい。谷崎潤一郎著『春琴抄』の冒頭は、こう始まる。 「春琴、ほんとうの名は鵙屋琴、大阪道修町の薬種商の生まれで没年は明治十九年十月十…