人力検索「はてな?」〜井戸端会議の愉快さとやさしさ

rosa412004-04-03

なんてたって、「はてな?」という名前がイイ。しかも、その前に「人力検索」と付いちゃう。なんか人力飛行機みたいだ。その両方のセンスを、ぼくは一目見て気に入った。この「荒川龍@スチャラカ」は、その人力検索はてな?」の日誌機能を利用している。
 自他ともに認めるパソコン音痴な僕でさえ、なんとかユーザー・ガイドを見ながら、ここまでできるんだから、そのハードルはかなり低い。皆さん、ご安心を。
 大きいサイズの写真をアップロードしたり、文中にやたら下線を引かれず、おまけにアクセス・カウンターを付けたいという人は有料オプション機能(毎月180円)が必要。そうでなければユーザー登録すれば、無料でつくれる。
 話が少しそれたが、「人力検索」とは、たとえば、誰かが「はてな?」の質問箱にある質問を投げると、「はてな?」ユーザーが教えてくれるというシステムだから。その多くがweb上のコンテンツから、関連するURLをコピペ(コピー&ペーストの略)して教えてくれる。質問者は知りたかった回答をくれた人に、「はてな?」のポイントをあげる。そんなギブ&テイクなweb空間だ。
 デジタルなシステムと「人力」、つまり人と人のギブ&テイクというアナログな要素を巧みに合体させている。そのバランス感覚が絶妙だ。
 時に匿名による誹謗中傷や、愉快犯的な無差別攻撃にさらされがちなweb空間に、明快な性善説を確立した点にも大いに共感する。21世紀のデジタル・インターフェイスは、そうあるべきだし、そうあってほしい。
 質問箱も多種多様だ。おいしい飲食店情報、日露戦争時の国力比較情報を求める人や、「シンガポールで地下鉄に乗ったら、窓が急に乳白色になったのですが、どういう仕組みか教えてください」なんていう人もいる。具体例は以下のURLを参照してほしい。「値切り交渉をするとき、売り手が『勉強します』というのはどうして?」という質問への回答例がならんでいる。
http://homepage2.nifty.com/osiete/s766.htm
 ほら、なんかテレビ時代劇に登場する長屋の井戸端会議みたいでしょう。しやれっ気のある質問と、意外なほど真面目な回答のギャップに意外性もある。回答を見るだけでも、何回も「ヘェー」とつぶやいてしまう。愉快なんだなぁ。web版「トリビアの泉」みたいな側面がある。
 無料blogを展開しているサイトは増えているけれど、この井戸端会議と性善説の要素を確立しているのは、ぼくの知る範囲では「はてな?」だけだ。関心のある人はどうぞ。

人力検索はてな?」
http://www.hatena.ne.jp/