さらば、高糖度トマトジュース

rosa412004-04-24

 これが「SKIP」の高糖度トマトジュースだ。口にふくむと、まるでガムシロップでも入れたかのような甘みが最初にきて、それを追いかけるように濃厚なトマト味を感じる。それでいて、飲んだ後の口当たりはあっさりとしている。美味しい。
 このトマトジュースの生みの親ともいうべき、永田照喜治さんのことは以前にも書いた。(3月22日と4月1日分を参照して下さい) 
 その永田さんに同行した北海道で、このオリジナルとなる中野農園のトマトジュースを初めて飲んだ。2年前の夏ごろだった。まだ「SKIP」の野菜宅配サービスが始まる数ヶ月前だ。
 小樽市から積丹半島を少し北上したところにある、余市町にある中野農園だった。余市は石狩湾ぞいにあり、赤土が多くて水はけのいい土地。そのため果樹園が多く、サクランボやブドウなどを作っている人が多い。
 中野さんも当初はブドウを栽培していたが、永田さんのアドバイスで、トマト栽培に切り替えた一人だ。石狩湾全部をオレンジ色に染めぬいて、正面に夕陽が沈んでいく傾斜地に、高糖度トマトを栽培する中野農園のビニールハウスが並んでいた。
 中野さんの名刺には、そんなきれいな夕陽の写真がわざわざ貼ってあった。こんな夕陽を浴びていれば、トマトだって絶対美味しいにちがいないと思わせる名刺だった。
 通常、糖度8度から10度で出荷するトマトを、さらに糖度12度になるまで我慢するから、中野さんのトマトは濃厚で甘いトマトジュースになる。半面、痛むトマトも多くなるから、全体の収穫量はより少なくなる。それを覚悟でより美味しいトマトを作る。
 中野農園ほど濃厚で甘いトマトジュースに適したトマトは、永田農法を実践している農家でもなかなかできないらしい。そういう意味で、中野農園はベストな土地柄なのだと、永田さんが話していたことを思い出す。
 写真のは190gだが、中野農園の缶ジュースは250gで確か290円だった。まず値段に驚いたが、一口ふくんでみて納得した。今まで飲んだことのない味だったからだ。
 何度か書いたが、永田農法で作られた、ファーストリテーリングの子会社の「SKIP」の野菜宅配サービスが今月末で終わってしまう。残り一週間を切ってしまった。
 もう最後だと思って、先週は大阪の実家にこの高糖度トマトジュース30本を送ったら、味にうるさいオフクロも、さすがに「今まで飲んだことない味やなぁ〜」と、珍しく感心していた。
 かつて1本250円だったこのジュースも、今なら30本まとめて買うと1本136円だ。(送料別)ご興味がおありの方は一度お試しを。
SKIPストア)
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