電子書籍サイト「10daysbook」の未来像

rosa412004-05-25

日本発の世界標準になりますよ、と電子書籍サイト「10daysbook」を運営する、イーブックイニシアチブの鈴木雄介社長は言った。
 この上の写真どうよ?今日、取材した鈴木さんのノートパソコンにストックされた電子ライブラリーだ。ちょっと良くない?いつでも、どこでも自分の世界に浸れる本のポータブル機能は、ここに極まれりって感じもする。
 まっ、ぼくなんか出張で持参する本は、だいたい単行本1冊程度だけど、長期出張する人なんかは、パソコンの電源問題さえクリアすれば、仕事用ノートパソコンに、数十冊のデータさえ入れておけば、いつでも、どこでも、どの本でも読み散らすことができる。
 同社は今春、家電メーカーと共同開発した「Σ(シグマ)book」という見開き型の携帯電子端末(3万7800円)を発売したばかり。ボタンを押せば数秒後に画面が変わる仕組みで、漫画や文庫本が読める。せっかくの機会なので、わが少年時代の愛読書「サイボーグ009」を読ませていただきました。(^@^)
 まず電子書籍の普及は紙の節約になる。出版社にとっては返品問題の解決策のひとつにもなるし、読者は絶版本を電子書籍化してもらえれば、誰もが読めるアーカイブにもなる。
 一方、地方都市の図書館や病院などで、いつでも、どこでも、市民が電子書籍にアクセスできる実験も始まっている。その他、ホテルやCATV局、ファミレスへのデータ配信など、ユビキタス社会にむけた試みも盛んだ。
http://payon.ocn.ne.jp/bb10daysbook/info/deployment.asp
 欧州の電子書籍化は死屍累々だから、日本発のこの技術はけっこうイケるんじゃないかと、鈴木さんは見ている。
 ちなみに10daysbookのサイトで、ソフトをダウンロードすればお試し版が使えるので、漫画や文庫本など、皆さんのパソコンで楽しんでみて下さい。ぼくは昨夜、向田邦子さんの『父への詫び状』を少し読んでみました。また、今週から始まったばかりという、「週刊ポスト」の記事購入も特集記事一本43円とかで読めます。週刊誌も今後はこういうデータ切り売りも増えてくると思うな。

10daysbookのURL
http://bb.10daysbook.com/shop/index.html