東京麺通団〜背中の「腰一徹」が語る讃岐うどんへの矜持

rosa412004-05-28

恐るべきさぬきうどん―麺地創造の巻 (新潮OH!文庫)

 昨夜、森君のライブを観た後、香川県高松市に赴任中、さぞや美味しい讃岐うどんを食べてきたはずの友人Oを誘って、新宿西口にある「東京麺通団」に行った。本場で美味しいのを食べていた彼が、どんな感想を口にするかが知りたかったからだ。
 結論から言うと、かなり喜んでいた(^@^)。「麺に腰がある」ともゆうとった。もちろん、あっちの値段は、ぶっかけうどんなら100円らしいから、東京の値段はその三倍超だけどね。
 それでも、昨日は天ぷら各種とおでん盛り合わせを肴に、芋焼酎をロックで一杯ずつ飲んで、締めにOは「かまたま小(熱々の釜あげうどんに生卵をまぶしたもの」340円、ぼくは「かまあげ小」340円で、合計2700円でかなりの満腹感と幸福感に浸った。これぞ、安くて美味しいB級グルメの至福。この店には、地酒や焼酎「佐藤」の黒も置いてある。
 酒のつまみは、コラムニストの勝谷誠彦さんプロデュース。つまり、料理雑誌「dancyu」で、田尾和俊麺通団団長とともに讃岐うどん巡りを何度となくしている、両パートナーの肝いり店舗だ。
 で、「麺通団」って何よ、という人も多いだろう。讃岐うどん好きのバイブルとも言われる一冊に、新潮OH!文庫の麺通団編『恐るべき さぬきうどん』がある。
 ぼくの友人夫婦は、これと『dancyu』の讃岐うどん特集ページを頼りに、100円玉をジャラジャラさせながら、四国巡礼をしたことさえある。この本を製作した麺通団とは、本場・香川の讃岐うどんフリークたちで、昨年9月、彼らが東京・西新宿にオープンしたのが、この東京麺通団だ。麺は香川の名店「宮武」から仕入れたうどん生地を、麺打ち職人が丹精こめて打っているから、腰があって旨いのも当たり前。
 あのどこか薬品臭い「はなまるうどん」との違いは、一口食べればすぐにわかる。店のスタッフが着ている紺色Tシャツの背中に書かれた「腰一徹」、星一徹をモジってるセンスは大阪人としては首をひねらざるをえないが、その言葉に偽りはない。
 昼間なら、かまたま(小)に、おおぶりなゲソ天ぷらで合計490円がオススメ。ちなみにうどんにかける汁はセルフサービスなので、かまたまを半分食べたら、今度はお汁をかけて、一食で二度美味しい食べ方もお試しあれ。大阪麺通団もあるらしいよ。
麺通団web
http://www.mentsu-dan.com/shop/shop_tokyo.html