耳鳴り対応にみる、西洋医学VS東洋医学

rosa412004-06-28

 今月16日から耳鳴りが始まった。テレビやMDステレオの高音や大きい音に反応して、左の耳元でその残響音が「キュッキュ」「キュキュ」と小さく鳴る。そんな症状から始まった。ネット検索すると、突発性難聴だとかなり厄介そうだったので、さっそく、以前かかったことのある耳鼻科へ18日に出かけた。
 聴覚試験の結果は、多少、左が弱い程度で、突発性難聴というレベルではないといわれ、脳や耳の血管の血流を促す錠剤を処方された。
しかし症状は改善されず、むしろ「キュッキュ」以外に、周囲の音に関係なく、かすかながらブーンという持続音と、水中にいるかのように耳がつまる症状が出た。
 今度は、うちの奥さんが定期的に通っている、近所の整骨医に出かけた。先週21日のことだ。診断の結果は、身体のバランスが右側に傾きすぎていて、(つまり姿勢が悪くて)頭蓋骨と首のつなぎ目にあたる、第二頚椎が著しく左側にずれているといわれた。
 そこがずれると、耳や目、鼻などに症状が出やすいという。耳鼻科の薬は止めて、毎日来なさいといわれて四日間連続で通った。第二頚椎がだいぶ正常な位置に戻ってきたので、頭頂部から指圧すると、力がまっすぐに伝わるようになってきたと、先週金曜日に先生からいわれた。すると今週日曜くらいから、耳鳴りが断続的になってきた。今日はさらにいい。
 耳鼻科医の考え方は、大雑把にいうと、耳鳴りがする症状は、耳への血流が滞っている可能性があるから、血流を促す薬でそれを良くしよう、というものだ。耳鳴りを正常ではない、ネガティブなものと位置づけている。
 一方、整骨医の考え方は、耳鳴りを身体バランスの悪化を知らせるシグナルととらえ、そのバランスを取り戻すことで、耳鳴りを解消しようというものだ。こちらは耳鳴りを、身体の異常を知らせるポジティブなものと見ている。
 耳鳴りにかぎらず、ぼく個人も、トラブルやアクシデントをネガティブに受けとめがちだ。でもそれは今回の耳鼻科医みたいに、表面的な見方だったと反省させられた。それらを何かのシグナルととらえることで、見えてくるものが必ずあるはずだから。