「パロディを党は承諾していない」って何?

  深夜の仕事部屋で、一人笑ってしまう自分はちょっとサビシイ。でもきのうは、少々得した気分でもあった。右アンテナにある勝谷誠彦さんの日記今月3日号で、マッド・アマノさんの以下の作品「参院選版 リコール!小泉鈍一郎」を見つけたからだ。
http://www.parody-times.com/
 個人的には、第五話の「ペ・ヨンジュン」編が好きかな。同じページのピンクで囲まれた部分をクリックすると、純一郎か鈍一郎の「人生いろいろ」などの肉声などが聞けるし、無言で落下していくのとか、バラバラになっちゃうのもある。好みとしては無言落下バージョンが無常観あっていい。
 以前、反ブッシュ陣営が制作したブッシュ米国大統領のパロディは、ここでご紹介した。(id:rosa41:20040421)あれにくらべると、洗練度が足りないけれど、不覚にもペ・ヨンジュン編では声出して笑っちゃったよ。こういうのが好きなご友人、知人に、このURLをどしどし転送してあげて、みんなで選挙を楽しもうよ。
 でも、この話って実は古いんだよね。毎日新聞のwebに、1日午後発で以下の記事が出ていた。最近テレビニュース観ないんで、こんな楽しいニュースを全然知らんかったわ。でもパロディ全部を放送したわけじゃないでしょう?
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20040702k0000m040070000c.html
 このパロディ、中村敦夫参議院議員の公式webに掲載されているアマノさんの作品のひとつで、どうやら、それに自民党幹事長のクレヨンしんちゃん・・・じゃなかった、プリンス晋三ちゃんが、名誉毀損だって猛烈抗議したらしい。オバサンのアイドルがさぁ、怒っちゃったんだって。イマ風にゆうと、マジギレ。
 でもここで気になるのがその抗議理由。
(1)パロディーを党は承諾していない
(2)事実に反し、党の評価を低下させる
(3)小泉総裁と党の名誉を棄損した
 との理由をあげて削除を求め、中村候補が契約するプロバイダーにも同じ通告書を送ったんだって。
 で、意味不明なのは(1)。ねぇねぇ、一体いつ頃から、パロディって自民党にイチイチお伺いたてなきゃいけなくなったの?


ここは日本だよね?
もしかしたら、おれの知らない間に、7月から急に北朝鮮に衣替えしちゃってた?


 江戸時代の昔からさ、川柳なんかでお上を茶化すのは庶民の娯楽。そんな言葉狩りが堂々と許された時代なんて戦時中だけでしょう。
 それとも、親分が多国籍軍参加かなんか表明しちゃったから、プリンス晋ちゃんも急に戦争モードになっちゃったわけ?
あるいは親分が二回会った金正日に、「コトバガリガ チョワヨ(いいね)」って入れ知恵された?
 そもそも、公職選挙法で選挙公示後の政治家の公式webの書きかえは禁止されてるらしい。つまり、選挙違反してでも削除しろっていう主張になるけど、そんな権限、晋ちゃんにあんの?プリンスぅ〜?ねぇ〜、あんのぉ?

中村敦夫webサイトのマッドアマノ氏のその他のパロディ
http://www.monjiro.org/Mad_Amano/index.html