<情報のカロリーオフ>という切り口

rosa412004-10-06

 グサッと胸を刺されたような・・・、いやいや、ズバッと背中を袈裟(けさ)斬りされたような、そんな気持ちになった。右アンテナの「ほぼ日」で糸井重里さんの最新コラム「情報ダイエット」を読んでいての話。
 高度成長期は、高カロリーな食べ物がステイタスとあいまって好まれたが、今ではカロリーオフが人気。それは情報についても言える気がすると指摘した上で、彼はこう書く。

しかし、やっぱり、どっちを向いても
送り手の側が、
カロリーの高さを競うことから
離れられていないと思うのだ。

「情報ダイエット」型の商品だとか、
ローカロリーを強く意識した文章だとか、
これからは本気で考えていかなきゃなぁ。

ダーリンコラム最新号「情報ダイエット」より引用

 
まったくだよなぁ、うまいこと言うなぁ。・・・でも苦手なんだよなぁ。ビンボー症のせいか、原稿でもついついびっしり書き込んでしまうんだよなぁ・・・、オレ(^^;)。
 先日、東京メトロの駅構内に置いてある、フリーマガジン「メトロミニ」を読んだんだけど、よくできてるんだな、これが。しかも最後には藤原新也の文章と写真付きだったりして。これでタダかよっておどろいて、元週刊誌記者としてはさぁ、時代の波をサブ〜ンとモロにかぶってしまった気持ちになったわけよ。やっぱ、こっちだよなぁとね。
 

 もちろん、いろんな媒体があるから、全部が全部そうだってわけじゃない。でも20、30代の人たちにとっての情報メディアは、テレビがあれば、あとはインターネットと、情報ダイエット型のフリーマガジンでじゅうぶん間に合ってる気がする。
 マス媒体の話題で盛り上がるより、お気に入りのwebやblogで、ミニマムな話題について「あーでもない」「こーでもない」と盛り上がる
方が、誰かとつながってる感もあって楽しそうだし。
 国内外の競争にさらされてる飲食業界や製造業にくらべて、出版業界は「日本語」に守られて、ずいぶんアグラかいてるくせに、その自覚が足りない分、消費者のニーズからエラ〜ク遅れてる。

ほぼ日刊イトイ新聞「ダーリンコラム」http://www.1101.com/darling_column/