奥田民生の歌声にグッとくる〜フジテレビ『僕らの音楽』
「男もつらいけど
女もつらいのよ
友達になれたらいいのに
くたびれる毎日 話がしたいから
思い切り大きな字の手紙 読んでね」
矢野顕子さんの名曲『ラーメンたべたい』を、荒っぽくシャウトする奥田の歌声に、やっぱりグッときた。
矢野さんや鈴木慶一、大貫妙子、宮沢和史、奥田が出演した『LIVE Beautiful Songs』の中に入ってる。
「男もつらいけど
女もつらいのよ
友達になれたらいいのに
あきらめたくないの 泣きたくなるけれど
わたしのこと どうぞ思いだしてね」
歌いながら、どんどん歌声は大きく、荒々しくなり、そのせいでゾクゾクして、ちょっと鼻の奥の方がツンとくるし。なんだろう、なんと書けばいいんだろう?なんか昔の光景がいくつか浮かぶんだよなぁ。
学生寮の屋上で、車座になって日本酒飲みながら、夜空の月を見てみんなで、支離滅裂にいろんな歌をがなってたとき。
競歩選手の取材に山中湖に出かけての帰り道、すっごい土砂降りに降られながら駅へ引き返しながら、なんか急に浜田省吾の『路地裏の少年』や『壁にむかって』を歌いだしたときの気分とか。
詐欺事件の取材で、高崎駅前のしょぼいビジネスホテルに前泊した夜、ふいに観たテレビで、山崎まさよしのライブをやっていて、『One more time,One more chance』を聴きながら、10数年前に韓国太田(テジョン)市の高速バスターミナルで、けっして来るはずのない女の子を朝から夕方までずっと待っていたときのことや。
いまはかなしいくらいかげもかたちもなくて
でもたしかに、ぜったいにそのときはあったものが
まるでかんけいのない にちじょうのいっしゅん
めのまえにたちあがってくる そのとき
なんかうたわずにはいられなくなる
あのかんじを
ことばにならないやりきれなさや
ひきかえせっこないばしょやじかんとかが
むねのおくそこからとつぜんひっぱりだされるみたいな
うたも、ぶんしょうも、えも じゃずも
おとこも、おんなも かっこよさも、ぱわーも
やっぱりグッとこなきゃはじまらない
フジテレビ『僕らの音楽』で
奥田民生が歌った井上陽水の『リバーサイドホテル』を聴いてグッときて、
番組が終わった後、ぼくは。