格安国内旅行に見る”南北問題”の構図!?

rosa412004-11-17

 東京発の飛行機往復長崎2泊3日、平日の長崎プリンス・ホテル宿泊の朝食付き旅行って、この時期いくらだと思いますか?・・・正解は格安ツアーで2万9800円。ちなみに、手元にある全日空の往復での片道運賃は2万9900円。早朝便の割引価格でも片道2万3700円なのにだ。当然、平日ヒマな50、60代の旅行者で盛況らしい。そりゃ、そうだろう。ちなみに客単価一人約1000円だって。それで40人集めて、3日間で4万円の儲けらしい。 
 今日、旅行代理店で派遣社員として働いている友人に聞いた話だ。それじゃ、正社員に添乗なんてさせていられないわな。ちなみに26歳の彼は、旅行の前後に打ち合わせと精算業務を入れて、ひと月休みなしで働いて20万円。年金や国民健康保険など引かれて手取り15万円。それは適正な報酬だろうか。
 旅行の価格破壊は確かに消費者にとっては嬉しい。ぼくも、たま〜に半額で高級ホテルを利用する。だが、そんな仕事量でそれっぽっちの報酬しかもらえない26歳の彼は、一人暮らしもままならない。いわば彼らの薄給生活の上で成り立っている、そんな格安旅行っていったい何なんだろう。思わず、考え込んでしまった。それってまるで”南北問題”並みじゃないか。