アニメ『戦争の本質』と創造性

 左アンテナの茂木健一郎さんのクオリア日記を読んでいたら、佐藤皇太郎さんの02年製作のアニメーション『戦争と平和』が紹介されていた。確かに、静かで淡々とした「本質」が描かれていた。
 で、それとはまるで関係ないのだけれど、その前の日の茂木さんの日記の<創造性>への言及が心に残ったので引用しておきたい。11月15日分だ。

思うに、子供のころは、心の中の微妙な
ニュアンスの差に導かれて
生きていたのではなかったか。
 まだ理屈など発達していなかったから、
 ちょっとした心の中の動きに、自分の世界
をゆだねていたように思う。

 砂場で手で砂を集めて山をつくる時の、
手の裏のなんともいえない感触。
 ちぎった葉っぱの、にゅるにゅるとした
触感。
 知らないお兄さんとしゃべるときの、
ちょっと鼻がつんとするような感じ。
 夕暮れになって、なんとなく寂しい思いが
する中、なおも遊ぶときの、名残惜しい感じ。

 最近、どうも、あのような感覚を理屈経由
ではなしに持ち続けることが創造性の秘密だと
いう気がしてならない。