『Ｌ.Ａ．コンフィデンシャル』カーティス・ハンソン監督

L.A.コンフィデンシャル [DVD]

　先日、４００円だったので衝動買いした『Ｌ.Ａ．コンフィデンシャル』を観た。安いっしょ〜、まるでレンタル料金だ。最近、ハリウッド映画はバカにして観ないんだけど、ジェイムズ・エルロイの原作だし、第７０回アカデミー賞で最優秀脚色賞も獲ってるので、買っちまった。
いやぁ〜堪能した。実に精緻な脚本で、サスペンスの王道に、快く身をまかせてグイグイひきこまれていく。まさに息をもつかせね展開で、先読み得意のおれも「えっ」「まじっ」と何回かもらしてしまった。
　ロサンジェルス市警を舞台に、上昇志向の強いエリート警部補（ガイ・ピアース）と、自分なりの正義をつらぬくためには、暴力や殺人も辞さないベテラン刑事（ラッセル・クロウ）の対立を軸に、ひとつの殺人事件に隠された裏社会の謎を解き明かしていくストーリーだ。
　観終わると、きちんと人間の心の傷や正義感、あるいはアメリカ社会の歪みも描きこんでいて、単なるサスペンス物ではなく、陰影のある人間ドラマになっている。
　ちょっぴり、ハリウッド映画、見直したよ（＾＾）。やればできるんじゃん！おバカなＳＦＸ、ＣＧに頼らず、こ〜ゆ〜う、きちんとした映画作ってくれよ。刑事役のラッセル・クロウがカッコイイ。これを機会に、カーティス・ハンソン監督作品も観てみたい。