京都・錦市場の北山賀茂葱〜下仁田葱(ねぎ)にも負けない驚き

rosa412005-02-04

 3日の話のつづき。東福寺から京阪電車で、京阪四条へ出て、今度は錦市場へ向かった。京野菜の老舗「かね松」で、お土産を探す。先日の「どっちの料理ショー」で紹介されていた海老芋、北山賀茂葱、有機栽培のほうじ茶などを買う。日帰り出張だったので、さっさと選んだ。
 今日はさっそく店員さんイチ押しの北山賀茂葱で、すき焼き。青い部分だけを使ったのだが、あの下仁田葱に負けないほど、粘質物たっぷりで美味しい。牛肉の脂にまけない濃厚さ。すき焼きの汁をとてもよく吸うので、最後の方は少々くどかったほど。とても肉厚でグラマラスな食感だった。
 翌朝は、食べ残した北山賀茂葱の白い茎の部分だけを網焼きした(右上写真)。これも「かね松」の店員さんのおススメで、よく焼いて刺身醤油で食べるのがいいという。
 すき焼きではお汁をかなり吸ってしまったが、葱本来の甘みは網焼きの方がよくわかる。とりわけ芯の柔らかな歯ごたえと、口の中にひろがるクリーミィで濃厚な味わいは、いわゆる葱のイメージを気持ちよく裏切ってくれる。2回に分けて食べて、それぞれ違う驚きがあって680円なら、けっして高くない。だって1回分は牛丼並みだもん。ちぢみほうれんそうも生のまま、ドレッシングで食べたが香ばしくて美味しかった。
 もちろん、空腹のときの牛丼もうまい。だが北山賀茂葱のような驚きは与えてくれない。京都駅で漬物やお菓子を買う金額で、錦市場「かね松」で京野菜を一度買ってみることをオススメしたい。
「も〜っ、こんな葱食べたら、普通の葱を食べられないじゃない!」
 思わず、奥さんもそう怒っていた。