筑紫みずえさんin 田町noosphere〜熊野・新道・ワークシェアリング

rosa412005-02-25

 ファミリー・フレンドリー・ファンドって知ってる?まず、ファミリーフレンドリー企業とは、「仕事と生活を両立でき、多様で柔軟な働き方を選択できる企業のこと」。そんな従業員にとって働きやすい福利厚生制度が充実している企業の株式を評価するファンド(投資信託)が、ファミリー・フレンドリー・ファンドだ。
 たとえば、社員の育児・介護休暇をふくめた支援制度や、子育て支援のための短時間勤務、会社提携の子ども育成保険などがある。このファンドを扱っているのは三菱信託銀行だが、このアイデアを提案し、実際にその投資助言を行っているのが、グッドバンカーという投資顧問会社。そこの社長さんが筑紫みずえさんだ。
 日本で初のエコファンドを提案、日興證券グループと協力して根づかせた女性としても有名だ。エコファンドは欧米ですでに存在していたが、このファミリー・フレンドリー・ファンドは世界初だということを、実は今夜初めて知った(^^;)・・・・・・。エコファンド同様、欧米にもあるもんだとてっきり思い込んでいたから。
 で、どうして欧米にはないのかと筑紫さんにうかがうと、「日本と違って、仕事と生活をバランスよく両立するという考え方がすでに根づいているからですよ」と即答されて、ふたたび言葉を失った(^^;)・・・・・・。
 終身雇用がなくなり、福利厚生も縮小傾向と、会社と社員の関係がアメリカ式にどんどんドライになっている昨今、それに逆行するような制度だ。
「そんなもん、ただの理想論だろ!」
 の一言で片付けられてしまいそうな考え方を、きちんとビジネスとして実現させた点が素晴らしい。理想論をついつい「絵空事」と同じ意味で使ってしまいがちな自分を恥ずかしく思う。戦略と戦術をかねそなえていれば、理想を現実にできる。それを絵空事にしてしまうのは、ぼく自身の怠惰のせいだ。
 その筑紫さんとある出版社の方と、「ヌース」で夕食のテーブルを囲んだ。筑紫さんが熊野に行かれて感じたスピリッチュアルな出来事、神道(しんとう)をめぐる話など、とても刺激的でワクワクした。が、うまく書く自信がないのでここでは省く。
 まずは筑紫さんが会社で実践されているワークシェアリングの話をきちんと取材して、世の中に知らしめるところから僕の仕事を始めたい。