築地「寿司清」東京湾のイワシとサヨリの皮の串焼き

rosa412005-03-11

 高校時代の友人Sと築地場外の「寿司清」新館へ。まず、つまみで食べたサヨリが脂がのってて美味。つづけて、板前さんから東京湾イワシが焼き魚として登場。えっ、東京湾イワシってとれるんだと驚きながら、つまむとこれが新鮮でほのかに甘い。
 ネット検索すると、江戸前の魚として東京湾のイワシは有名らしい。昭和30、40年代は幻だったのが、最近は春・秋の最盛期をふくめ、通年とれるという。熱燗には最適で、一気に幸せモードに。にぎりに移って、サヨリを注文すると、今度は大ぶりに載せられて出てきた。いっそう歯ごたえがあっていい。
 すると、板前さんがサヨリの皮だけをくるくると竹串に巻きつけ、それを軽くあぶったものを、ふたたびアイスキャンディーでも手渡すようにくれた。
 ちょっとウナギの肝焼きを連想させがが、これが香ばしくてうまい。サヨリという魚も、なかなか食べぜいがある。しかし、緑色の「サヨリ」をクリックしてもらうと、サヨリ雑学があれこれ出てくる。「サヨリのような女性」とは「プロポーション抜群だが、腹黒い女性」を意味するらしいとか、実は恐い。
 それでも板前さんのサービス精神もふくめて、お腹いっぱいになった。最後は、潮の香りもかぐわしい海苔の味噌汁でしめた。今夜は生ビール2杯とお銚子3本飲んだので、二人で1万円ほどだったが、それでも大満足だな。
 新鮮さと驚き。それらを通してきちんと伝わってくるサービス精神。それほど仰々しくなく、ささやかだけど確実に人の心をつかんでしまう術。もちろん、すべての板前さんがということではなく、座った席がよかったのだけれど、友人も喜んでくれた。
 同じサービス業のわが身に置きかえても、インタヴューと原稿で、できることはまだまだたくさんある。