千代幻豚のジューシーな旨(うま)み、爆弾ハナタレの激しさと甘み

 知人と田崎さんのお店「眞平」へ。去年以来、2度目。午後7時に行ったら、どうやら、ぼくらが最初の客だったようだ。あとから、NHKの某アナウンサーも来ていた。もう、この夜はこの二種に尽きる。まずは千代幻豚。前回注文しそこねた一品だったが、「西の黒豚、東の千代幻豚」と呼ばれる理由を体感させられた。
 厚み3ミリ程度なのに、焼き縮みせず、口の中でひと噛みすると、ぷわ〜っとジューシーな旨みが一気に広がる。6切れで1260円と高いけれど、あの驚きを考えればけっして高くない。その他数点注文したけれど、個人的にはこの豚と「生白菜とニンニク味噌」があればじゅうぶんかな。
 お酒は、爆弾ハナタレ。「中々」「きろく」など、ここでも何度か書いている黒木本店芋焼酎。ドライジンかと錯覚しそうな強烈な最初の飲み口は、「爆弾」という名にふさわしい。だが、その後の喉ごしに甘みが立ってくる。この甘みが「ハナタレ」部分?最後は土鍋で炊いたご飯2合に、豚トロのキムチ炒めとカブの浅漬けをかきこんで終了。2人で約1万4000円、ちょっと遣い過ぎた(^^;)。まっ、先月がんばって仕事したからイイか。もう当分来られないし・・・。「今日は千代幻豚と爆弾ハナタレだったねぇ〜」と嬉々としながら、ヤロー2人は六本木交差点へと踵(きびす)をかえした。