ソロモン・バーク「メイク・ドゥー・ウィズ・ワッチュー・ガット」〜子供21人の69歳の歌声

rosa412005-04-17

 昨日のつづき。高校時代の友人とブルース映画を観た後で、ホルモン焼き屋でお腹をふくらせてから、渋谷タワレコへ。狙いは「ライトニング・イン・ア・ボトル」で、B.Bキングをしのぐ存在感を見せていたソロモン・バーク。だって、みんな楽器持ってステージに上がってるのに、ソロモン一人だけ、王様椅子にふんぞり返ってボーカルに専念してんだもん。さすが、キング・ソロモン!しかも一人だけ2曲オンエアやし。頭に傷がなくてダンディな、ソウル界の”アブドラ・ザ・ブッチャー(プロレスラーの名前)”っていう感じ。
「(一人椅子に座っていたのは)他の面子と差別化するためちゃうか」
「いやいや、デブりすぎてて、立って歌えへんのんちゃうか」
 と大阪弁であれこれいいながら、タワレコへ向った。彼のCDを物色してたら、なんと21人の子供がいることが判明。やっぱ、凄げぇ〜わ、このオッサン。
 さっそく、友人とそれぞれ一枚ずつ購入。後で交換することにした。「メイク・ドゥ〜」はグラミー賞受賞作だけに、アップテンポからスローバラードまで、全体のバランスが取れている。もちろん、圧倒的な歌唱力はもちろんだけど、スローテンポな曲の哀愁もなかなかイイ。じっくりと何度も聴き込みたい。
 ネットで検索してみると、ソロモン・バークは60年代サザンソウルの大御所で、オーティス・レディングが登場するまでソウル界のスーパースターだったらしい。おお、今年はオーティスをきちんと聴こうと思っていた矢先の、奇妙なシンクロニシティーよ。サザン・ソウル元年になるかも?たぶん、今の自分に必要な音楽なんだ。
 今までの自分なりの喜怒哀楽を、これからの自分の輝きにどう転化できるのか。たぶん、吸収できるものがかなりあるはず。