TBSラジオ「アクセス」:みうら・えのきど対談「大阪万博が”万博世代”に残したものは!?」〜「がはは」男の消滅

rosa412005-05-11

 ひさびさに「アクセス」にアクセスすると、新たに「みうらじゅんえのきどいちろう対談」がアップされていた。これ、おススメです。とりわけ、子ども時代に大阪万博を体験した世代は笑えて、しかも考えさせられる。話の細部に、二人の記憶力の良さと慧眼(けいがん)ぶりを、ぼくは痛感させられた。
太陽の塔は大人には不人気だったけど、ぼくら子どもはそこに”怪獣”を見て大喜びしたわけですよ。で、今考えると、やっぱり大人は間違ってたなと思いますもん」という、みうら氏の指摘は素晴らしい。
 奇しくも今、取り壊される予定だった太陽の塔はいまだに大阪・吹田の地に屹立していて、一方の団塊の世代は、順風満帆だった会社員生活の最後に、リストラや出向・転籍など、時代のからっ風にさらされていたりもする。
 また、大阪万博を最後に「どんぶり勘定」の時代が終わったと、みうら氏は指摘する。それに呼応するかのように、田中角栄横山やすし、最近では海老沢・前NHK会長みたいな「がはは男」の系譜は絶滅の危機にひんし、社会はどんどんこすっからくなっていると。「もっと談合とかガンガンやればいいんだよ」という彼の”不謹慎”な指摘が、あわせもっている真実が確かにある。