変化のシグナル

rosa412005-05-12

 5月20日発売予定の『希望のニート』(東洋経済新報社)の著者で、NPO団体「ニュースタート事務局」代表の二神能基氏から、今朝、電話をもらった。昨日11日に、国土交通省のキャリア幹部が、千葉県と千葉市の職員をともなって、ニュースタートの活動を見学にきたらしい。しかも毎週水曜の夜に行われている鍋料理の会にも参加し、二神氏が千葉県東金市と共同で進めている、雑居福祉村プロジェクトへの協力を申し出たという。
 雑居福祉村とは、ニートの若者と定年退職者を主力とする共同体づくり構想だ。福祉・教育・農業を軸に、若者と定年組が協力しながら運営される予定だ。本来なら、陳情を受ける側の国土交通省の幹部が、みずから千葉県市川市までやって来て、同プロジェクトへの協力を申し出る。
 陰惨な事件ばかりが相次いでいるが、旧来の価値観が揺らぐ中で、世の中が変りつつあることを実感させる出来事だ。官僚の中にも、面白い仕事をしたいと考え、すでに行動している人たちが確実に生まれてきている。画一的な二項対立の図式でしか物事を語れないヤツらは、どんどん世の中から置いていかれるだろう。