手打ち讃岐うどん『綾』(川崎市宮前区)〜もっと噛んでいたい魅惑の麺のコシ

rosa412005-05-16

 しりあがり寿の「弥次さん喜多さんin Deep」関連で、友人Mに電話した。以前、男三人で共同生活をしていた頃の同居人の一人。漫画・映画通だったヤツは、ぼくの予想通り「真夜中の弥次さん喜多さん」1・2巻を持っていた。
 きのうの昼前、漫画を借りるために、東急田園都市線「宮前平」でMと待ち合わせ。電話やメールなどのやりとりはあるものの、直接会うのはおよそ3年ぶりだった。すると、さすがMは、しりあがりのデヴュー作(多摩美漫研時代の作品など)なども一緒に持ってきてくれた。Mよ、ありがと〜。ぼくは交換用に「しりあがり寿」特集の「文藝」最新号を持参した。
 ひとつ先の「鷺沼」付近に住んでいるMと、「宮前平」と待ち合わせたのはワケがある。一度行ってみたかった手打ち讃岐うどん『綾』川崎市宮前平)を、バスに乗ってめざすためだ。
 右写真は「ひやひや」の小300円と卵の天ぷら。「ひやひや」は冷たい汁と茹でた麺を冷水でしめたもの。汁はいりこダシで、「東京麺通団」のそれより薄くて上品。うまい。しかし、なんと言っても、ここは麺のコシがすごい。ここまでモチモチと心地いい歯ごたえのうどんは、生まれて初めて。「麺通団」のもコシはあって美味いが、「綾」にはかなわないな。ぴんと背筋が通った、さわやか体育会系といった生きの良さだ。
 ぼくはそれと、「ぶっかけ」小300円。友人は「あつあつ」(麺も、汁も熱いもの)大500円を、それぞれ注文。それと卵天ぷら2個、げそ天ぷらで合計1350円で、もちろん大満足だった。見た目20代後半風の若い主人が、黙々とうどん粉をこねたり伸ばしている背中もいい。
 店を後にしてからも、しばらくは口が「もっと噛んでいたい」という気持ちを持て余していた。