われながらマイナーな判断力〜衆議院選挙を終えて感じる刹那的な空気

 昨夜はついつい深夜2時までテレビの選挙報道を観てしまった。 
当初は自民優勢の報道がどかどか出て、結局は民主党が躍進したのが、前回の衆議院選挙だった。今回も、途中での自民党優勢報道に、ぼくは小選挙区では民主党の前職、比例代表民主党に入れた。二大政党制には、そういうバランス感覚が必要だと思ったから。結局、その候補者は小選挙区では落選したが、比例代表で復活当選を果たした。
 だが、いろんな人が指摘しているように、小選挙区で落選した人が重複候補なら、比例代表で救われるという制度はおかしい。これは制度改正をしてほしい。一方で、候補者と政党をそれぞれ投票できるシステムは、いろんな組み合わせができて、自分なりのバランス感覚を発揮できるからいいと思う。
 しかし、今回のぼくのバランス感覚は、選挙結果を見れば超マイナーだった。とりわけ自民優勢報道にも躊躇もなく、自民党および自民党候補者に投票した東京都の無党派層の人たちの心理は興味深い。誰か教えてください。ぼくはそこに判断力の衰弱を感じるんだけれど・・・。
 小泉は一年で消える。それでも衆議院の残り任期は三年ある、あれほどの圧倒的議席数を自民党に与えてしまったら、その三年で、憲法改正や米国追随型の海外派兵がどうなるのか。そこまで視野に入れて、投票したんだろうか。どうも刹那的なニュアンスを感じる。
 また、二大政党制が後退したという見方があるけれど、ぼくはそうは思わない。今回はあきらかに小泉か岡田かを選ぶ選挙で、圧倒的多数が小泉首相を選択した。比例代表分は割と拮抗しているし。