「後ろ盾じゃんけん」の視点から国際政治を見る?!
小泉がブッシュを京都に招いて、「忠犬」として尻尾を振りつつ、中国や韓国に靖国問題で強気を崩さない態度って、どうよ。
その小泉とは違った後ろ盾で、ブッシュに喧嘩を仕掛けている男について、田中宇さんが書いている。その視点は、「石油で世界を多角化する南米のチャベス」。ベネズエラ大統領の彼の後ろ盾は、石油だ。
田中さんの分析だと、どうやら、世界的な原油高の潮流の中で今、ブッシュはチャベスに頭が上がらない構図らしい。つまり、名刺じゃんけん風にいうと、「チャベス>ブッシュ>小泉」となる。誰、もしくは何を後ろ盾にするかで、国際政治の上下関係はめまぐるしく変わる。「名刺じゃんけん」ならぬ、「後ろ盾じゃんけん」という田中さんの視点は、面白い。大手新聞のステレオタイプで平板な報道には、そんなものはない。
小泉の後ろ盾はブッシュだが、石油を後ろ盾にブッシュに強気なチャベスは、同じく反米の北朝鮮や中国に、石油をふくめた経済協力の動きを見せているらしい。だから、そのうち、小泉は北朝鮮にも尻尾を振るようになるかもしれない。深刻な原油不足になれば、チャベスに脅されて、中国にも「靖国でご迷惑かけてごめんなさい」と泣いて謝る日がくるかもしれない。