KANDADAトークイベント「アートプロジェクトと地域創造」

rosa412006-03-08

 東京藝術大学助教授の中村政人さんからメールをもらって、昨日、神田錦町のアートプロジェクトスペースKANDADAに出かけてきた。東京メトロ東西線「竹橋」駅より徒歩5分の場所にある。「KANDADA/Project collective_commandN」展のオープニングイベントの日だった。
 このKANDADAは、中村さんが代表となり、皇居近くの神田の地に、ダダイズムをインストールしようと目論んでオープンしたアートの発信拠点。美術館から現代アートを解き放ち、街や人と直接アートを結びつける試みを続けてきた中村さんらしい場所だ。興味がある方は、神田神保町古書店めぐりの後にでも、すぐ近所なので是非お出かけください。
「アートプロジェクトと地域創造」とは、アートという仕掛けを、各地の町おこしに活用している事例を報告し、ディスカッションしようというトークイベント。中村さんのネットワーク力の凄さか、参加者の顔ぶれがすごかった。
 内閣官房地域再生推進室、あるいは文化庁文化部の人、千代田区の町おこしを主導する(財)まちみらい千代田の人、それに大分県別府市や、富山県氷見市でアートを使った町おこしに取り組むアーティストなど。これらの人々が一堂に会することだけで、まずは大成功だろう。KANDADAというスペースは発信拠点にとどまらず、アートを媒介に官と民、そしてアーティストをネットワークする拠点でもある。
 今年を境に、日本は人口減社会になる。各地に空き家や空きスペースが増殖していくだろう。その隙間にアートを活用して活性化しようというのは、従来の土建屋主導の箱物による街づくりとは正反対の、ネットワーキングによる地域創造といえる。
 ぼくも何らかの形で中村さんに協力できて、一緒にうまく遊べる方法を考えてみたい。中村さん自身も、絶品の寒ブリで有名な富山県氷見市の街お越しに尽力している。彼が手がけている、当地の旅館「永芳閣」サイト「himming」サイトがある。「himming」は、あの三国清三シェフも登場するし、何より、なごみますよぉ〜。