好きな音を守り、自分たちを守る〜久々にシエスタのライブを観て

rosa412006-03-23

 けっして派手ではない。大衆の心を鷲づかみするものでもないかもしれない。むしろ可憐(かれん)で、壊れやすいけれど温かくて、無垢を志すもの。それぞれ年齢を重ね、きれいなものにも小汚いものにも全身で洗われながらも、彼らの音楽が放つものはあまり変らない。もう10年以上の付き合いになるけれど。変らないからこそ、それを頑なに守りつづけてきた、あかぎれて節くれだった漁師の指みたいな彼らの強い意志を、その音の向こう側にぼくは感じる。そこに強く共感もする。
 ヴァイオリンとアコーディオン演奏家シエスタの演奏を、久しぶりに聴いた。その昔、うちの夫婦の結婚式でも二人に演奏をお願いしたことがある。横浜市営地下鉄仲町台」駅前で、「カフェシエスタ」を経営している。食事なしの純然たる喫茶店で、流れる音楽は、「シエスタ(昼寝)」にふさわしいセンスなので、お近くの方はぜひ一度お立ち寄りください(火・木定休日)。
 演奏後、スタバでお茶しながらあれこれ話した。会って話すのはおよそ2年ぶりぐらいなのに、そんな気が全然しない。それって面白い。少し元気ももらった。アコーディオン担当のあかねちゃんは、最近、こんなものをカフェで内職して作ってるらしい。