春の雪

rosa412006-04-04

 桜の木の根っこに、青々とした苗を見つけました。けっこうニョキニョキ出ています。まるで小さな噴水のようです。そして右写真のように、かわいい桜も顔をのぞかせているのです。ちょっとした発見ですな。さっき、奥さんと近所の桜見物に出かけたのですが、風にあおられ、日差しを照り返して雪のごとく舞う桜の花びらを満喫することができました。
 数日前はつぼみのまま散る桜もあったのですが、今日は花びら一枚ずつ散るようになってきました。散り方さえも、わずか数日で変っていく。そんな繊細な桜の移ろいも、この歳になるまで知りませんでした。桜の国の人間としては恥ずかしい。
 何かを見ているようで、じつは何も見ていないのです。日々生活しているようで、じつは自分のいのちさえ、きちんと生きていないのかもしれません。ここ数日、仕事に追われて、余裕のない自分を突きつけられたような気持ちになり、風に舞う桜の下でしばし立ち尽くしてしまいました。
からっぽの むねにふりつむ はるのゆき