『めざせNATIVE関西人』〜関西弁の懐深さを思い知るがいい!

以前、当HP宛てに、「関西人の彼氏に『お風呂で溺れんように気ぃつけや』と言われたのですが、どう答えたらよかったのでしょうか」との質問が来たことがある。この場合のぼけ方としては、例えば「私、エラ呼吸できるもん」などが考えられる。この場合の彼氏の発言はつっこみとして見ることができる。すなわち「つっこみ」に対して「ぼけ」ている「つっこみ先行型」の事例と言えよう。

 これは「ぼけつっこみ養成塾」の「第三章 つっこみ分類学」の一部。いいねぇ〜。真面目に解説してもおかしい。関東在住関西人の個人サイト『めざせNATIVE関西人』のコンテンツ。
 同サイトでは、関西人がなぜボケるのかについて、「笑ってもらうことで自己を卑下し、相手を立てる」ことに尽きる。そして、相手に安心感を与えるのである」と説明。それを「天下の台所」と呼ばれた江戸時代の商人文化の、円滑なコミュニケ―ションに起因しているという。
 たしかに、自分のダメさやアホさを他人にバラすことへの抵抗感が、ぼくも低い。それは円滑なコミュニケ―ションという側面もあるが、それだけではない。自分のダメさを他人に笑ってもらうことで、無意識にその劣等感やイライラをうまく吹き飛ばす。そんなダメな自分をそこで客観視する。多くの大阪人は、吉本新喜劇のエッセンスを、まるで離乳期のミルクのように摂取しながら育つことで、そんな心のバランス・コントロ―ルを自ら培ってきたように思う。