坦々面+鯛焼き+「udon」=?

 神奈川県相模原市にある病院に友人のお見舞い。都内に戻って、奥さんと待ち合わせて麻布十番の『登龍』へ。2日遅れの彼女の誕生日のお祝いで、毎日食べても平気というこの店の坦々麺が目的。女性はホント好きだね、坦々麺という食べ物が。お客さんの注文を聞いていると、お客の注文は坦々麺かニラソバ派に分かれるようだ。食後、六本木ヒルズへの道すがら、浪花屋の網焼きの鯛焼き(150円)を買い食い。そもそも、網焼きって珍しい。その上に150円ってすごい。皮はパリパリと香ばしく、小豆は厳選されたもので、添加物などの混入なく上品な甘さ。これは150円でも許せる。ってゆうか、甘党ではないけれど、また食べたい。
 スタバで休憩してから、映画の日なので六本木ヒルズで映画『UDON』鑑賞。『踊る大走査線』と同じ監督とは思えないほど、雑な映画。とりわけ後半のあまりに露骨な「泣かすぞ」作戦に白けた。あの讃岐うどんの伝道師『麺通団』結成の経緯を取り込んだ、実録+フィクション映画。著者である田尾氏も画面にチラッと登場していた。
 ただ、主人公の父が他界後、姉と主人公の長男が対立する場面の映像が印象に残った。そこまで固定だったカメラをハンディにして、わざと少し揺さぶりながら横に移動し、二人の登場人物の感情の揺れ具合をさりげなく演出。その後、その木造の住居兼製麺所を、引きのカットで俯瞰しながら撮りつつ、度々目を閉じるように画面が暗転する。その二つのチャレンジが辛うじて面白かった。