法隆寺の神秘さ加減

rosa412006-09-03

 早朝に東京を出て大阪へ。4日の奈良取材に備えての前泊なので、早めに出て斑鳩散策をもくろんだ。天王寺から大和路快速でJR王寺駅まで約20分。そこで友人と待ち合わせて、バスで法隆寺へ。学生時代、修学旅行の添乗員のバイトで訪れて以来だから20年以上ぶり。
 たとえば、京都の東福寺もデカイけれど、法隆寺のデカさとはちょっと違う気がする。瓦屋根や参道の幅などがもっとゆったりとしていて、年代からいっても、もっと大陸文化的なものを感じる。
飛鳥時代に建てられた法隆寺が、中国の木造建築の寺より最古なものとして今も残っているのは、木に対する造詣が日本人の方が深かったそう」
「森から切り出した檜(ひのき)をいったん水につけ置きして、樹液を全部出させてから使っていたらしい」
「当時、柱のエンタシスを作るのに使われた道具は、今の時代より鋳造技術が優れていて、刃が欠けない」
「伽藍や門の瓦屋根の両端のそり返りも設計図にはなくて、当時の大工さんが左右対称になるように仕上げたらしい」
 友人の説明を聞けばきくほど、飛鳥時代法隆寺の神秘に心惹かれる。そして極め付けは百済観音だった―。