ほるもん倶楽部あじくら（渋谷・円山町）〜約３０００円でこの満足感はすばらしい

　下手な焼肉よりホルモンの方が美味い。昔、大阪市生野区の在日朝鮮・韓国人社会をフィールドワ―クしている学者の方を取材していたとき、連れて行っていただいたホルモン焼きを食べたときの感動を思い出した。
　テレビ局につとめる友人が、大阪から東京に転勤になったのを祝っての男３人の夕食会。最初は渋谷マークシティに近い「東京ホルモン」を考えていたのだが、念のためにとネット検索したら激賞されていたのが、このほるもん倶楽部あじくら。円山町ラブホ街の外れという微妙なロケーションも、ぼくの胃をくすぐった。
　客層はランニングにジーパンもしくは短パンで、頭にはキャップ姿の、肉食い盛りだけど焼肉は高くて腹いっぱい食えねぇぜ〜的な若者が目立つ。そこへ平均年齢４０ウン歳オヤジーズ見参！しま腸を６つの味付けで食べさせる６点盛りから、シビレとか、名前忘れたけど、まるで串カツかみたいなノリで、キャベツをばりばりコチュジャンつけてかじりながら、もう焼くわ食うわ、食うわ焼くわ。ドリンクは軽めで、最後に麺類でしめて１万２１０円は安いだろ。
　妙に興奮して注文しすぎたと、おじさん３人反省しきり。それでも全員がいい店見つけた！と意気揚々。高脂血症とか体脂肪とか恐いから、今度はセーブして食べようねと確認し合って別れた。