溝口健二『山椒大夫』〜日本のヴィスコンティか!?

溝口健二 大映作品集Vol.1 1951-1954 [DVD]
NHK−BSの溝口週間中に録りためていたビデオの中から、『山椒大夫』を見た。グッとはこなかったけど、モノクロの陰影を、成瀬巳喜男とは違った意味でうまく使う監督さんだと思う。あとは、二人が対話する場面で一人には背中を向けさせて、観客がその表情や思いを自由に想像させるような仕掛けを使う。どこか覗き穴みたいな余白を画面に作ってしまう着想が面白い。文章にも使えるかもしれない。他のもコツコツ観ておきたい。