窓の結露と豚しゃぶ

 とうとう窓ガラスが結露する時期になった。朝起きて顔を洗うと、まず結露取りから始める。ひと仕事終えた夕方、筋トレを始めるとふたたび窓が曇りだす。そして今夜は湯豆腐から豚しゃぶ、最後は讃岐うどんという冬の我が家の黄金メニュー。湯豆腐にはゆずポンをあわせてその匂いも味わいつつ、身体がほんわか温まる。次は純情豚の脂身の旨味と、もやしや白菜のしゃきしゃき感を満喫。最後は野菜と豚の旨味がたっぷりと溶け込んだスープに、冷凍讃岐うどんを加え、ミネラル分たっぷりのインカの塩だけを入れればOK。思わず頬がゆるむ。心地いい満腹感に思わず溜息が漏れ、最後に酸味と甘みがともに強い早生みかんを2個も頬張れば、もう何もいらない。ふと見ると、また新たに窓ガラスが結露している。寒いのと熱いのと、そして満腹の結露がある。