野生猪(いのしし)肉と塩分6g

rosa412006-12-05

 猪肉の鍋料理を「牡丹鍋」と呼ぶ理由がよくわかった。そのセンスも悪くない。
 自宅にお邪魔して取材を終えてから、ご主人の帰宅を待って、その牡丹鍋をいただいた。ご主人への贈り物らしく、なんでも野生猪を猟犬を放って捕まえ、医師である知人がナイフで首を掻ききって仕留めたものらしい。ずいぶん、ワイルドな方だ。山野を駆け巡っていたせいか、あるいは一度冷凍保存したせいか、野菜とともに鍋で煮込んでも固くて噛み切れない。丸ごと口に入れて噛むしかなかった。
 同じ肉を角煮にしたものは、噛み切れる程度の適度な歯ごたえで美味しかったことも付け加えておきたい。ちなみに、豚よりはかなり強い圧力で煮込んだらしい。どちらにせよ、貴重な機会をいただき、ありがたい。昔、レモンを少々しぼったスッポンの生血を飲んだ直後、ためしに50mほど走ってみたら息がまったく切れずに驚いたことがある。今回は走ってはないが、残念ながらとくに目立った効果はなかった。
 ところで、話はいきなり変わるが、塩分の理想的な摂取量(1日分)って知ってますか。
 わずか6g。コーヒー用のスティック・シュガーが細身のもので3gらしい。ちなみに日本人の平均摂取量は13g。朝のランニング後、朝はご飯派のわたしはホテルへの帰り道の定食屋で、いつも納豆&卵&鮭の切り身定食を食べているのだが、その話を聞いてからお漬物を少し残したり、醤油を減らしたりしている。こざかしいなと笑っていただきたい。その小心さはまぎれもなく”日本人なヤツ”である。