どうでもいいけど「横浜たそがれ」がスゴイ

 文字通り、横浜の黄昏(たそがれ)写真。2日遅れのクリスマスを奥さんと過ごすために、横浜に出かけた。大雨の翌日は絶好の快晴で、横浜・山下公園に隣接する大桟橋近くは、何やらオジサンカメラマンが行列してカメラを向けている。その先にはくっきりとした輪郭の富士山があった(200万画素なので、写真のビルの狭間にちょこっと写ってます。実際にはもっと大きく見えた)。
 これも大雨のおかげだ。27日は暖かかったので、30分ほど夕焼けをまんじりともせず二人で眺めていた。そのとき、ふいにぼくが口ずさんだのが五木ひろしの『横浜たそがれ』。我ながら古っ!
 たしか、ぼくは小学生で、うちのオフクロが五木ひろし贔屓(びいき)でレコード大賞新人賞のときに応援していた曲だ。今回初めて気付いたのだけれど、この歌詞スゴイ。名詞をこれでもかとばかりに続けながら対象に迫りつつ、最後にようやく文章が出てきて歌に仕立てている。

横浜 たそがれ ホテル小部屋 
口づけ 残り香 煙草の煙
ブルース 口笛 女の涙
あの人は行って行ってしまった
あの人は行って行ってしまった
もう帰らない 

 当時、この作詞法はずいぶん斬新だったにちがいない。その後、山口洋子さんは小説家に転身されている。今頃になって横浜たそがれ繋がりで、そんな発見をしてしまったので書き留めておく。何事も「新しさ」が必要なのだ。