クセになる味(1)〜香辛料ハッカク(八角)

rosa412006-12-28

 中華街の菜香新館のメニューで、ぼくが最も好きなのが牛モツのエスニックソースという飲茶メニュー。奥さんの話だと、このクセになる味の決め手は香辛料のハッカクらしい。中国原産の木の実でヒトデ型の八角形だから八角、割と芸のない名前。
 だが、この夜頼んだネギソバのスープが絶妙で(麺はもっと固ゆでにしてほしいが)、これは何の味だという話になったとき、ふたたび奥さんがハッカクだという。おいおい、そんな何でもハッカクのせいにしてとか言いながら、刻みチャーシューだけを噛んでみると、たしかにハッカクの味が口の中に広がった。
 肉の下味を作るばかりか、スープにまで染み出してこれほどの濃くを作るとは憎いね。滋味のある脇役めいたヤツだ。惚れた、惚れてしまった。ハッカクみたいな独特な濃くを、おれの文章にも効かせたいし(^^;)。
 ネット検索すると、ハッカクを使った料理は肉の下味作りからデザートまで割と幅広い。ネギソバのチャーシューの要領で、ハッカクで煮込んだ鶏や豚肉を中華粥に入れても程良い濃くを奏でるにちがいない。ふふふっ、正月休みの楽しみがひとつ増えた。