顔って大事 

 顔って大事だなぁ。南米チリの首都サンチャゴをねり歩くテレビ番組を奥さんと観てて、靴磨きのおじさんや、会社の看板を磨いてる雑務のおばさんのチャーミングな笑顔に心惹かれた。男前だとか美人だというのではなく、その人なりの健やかな生命力を感じさせたから。
 日本人が聞いたら驚くような低収入だと思うんだけど、なんで、あんないい顔してるんだろうか。東京で電車に乗ってても、あんな健やかな顔している人を探すのはかなり難しい。立派な邸宅やお金の多少が、いい顔をつくるわけじゃない。そんな常識さえ共有できずにいて、「勝ち組・負け組」なんて言葉が流通してしまうのって、かなりの「幸せ後進国」だよな。
 そういう意味で、世界はとてもフェアな場所だし、顔をさらして歩くということは、パンツを脱いで歩いてるのと同じくらい勇敢なことかもしれない。おれの顔は大丈夫か?