ワークショップ体験(1)〜脳の、普段使わない部分を使う感覚 

 マンダラートって知ってますか。9マスに区切られた四角形。その中央にひとつの単語を書き、その単語に関連するもの、あるいはその単語から連想するもの、その単語を言い換えたものなどを他のマスに、どんどん書き込んでいく。イメージやアイデアを粘土にたとえると、粘土を引っ張ったり、ちぎったり、いろんなカタチに変形してみるトレーニング。 
 これって、ちょっと千本ノックっぽい感覚があって、かなり疲れる半面、自分でも予想しないようなイメージの展開が生まれたり、あるいは右かと思うと左へと、展開するイメージに詰まったりズレたりもする。その千鳥足っぽい部分が、いわゆるロジカルに考えるという作業とは対極で、だからこそ何が出てくるかわからない面白さもある。
 友人の好意で、簡単な講義をはさみながら、アイデアをひねり出す1日ワークショップを体験した。中でも一番消耗したし、一番面白かったのがこのマンダラート。本で読んで、なるほどねと思っていたが、制限時間を決められ、他の人と一緒にやってみると、ちょっとしたスポーツをしたような疲労感と爽快感がのこる。これから企画を考える際に、アイデアを変形してみるのに使えそうだ。もちろん、ジョギング同様に、一定のトレーニングが必要だけれど(つづく)。