西村佳哲さん(リビング・ワールド代表)と初対面 

 そよぐ風をカーテンを使って可視化しながら、それを音楽と同調させる。あるいは風のゆらぎや強弱を、色彩やその色の帯によって、目に見えるものとしてカタチを与える。好きだなぁ、こういう感性と視点。それに触れる人間の五感をひらいてくれる感じがとてもいい。デザイン事務所「リヴィング・ワールド」のHPにある「風を待つ部屋」や、「リブリッド」のストリーミング映像を見てほしい。
 情報をより大量に短時間で処理することに、たいした意味なんかない。そんなことはコンピュータに任せておけばいい。むしろ、ひとつの事実からより多くのことを想像したり、ささいなことに共感しうる感性のほうが、これからはもっと重要になる。
 同事務所の代表である西村佳哲(よしあき)さんとは、今日が初対面。5月26日(土)のサタカフェのゲストである西村さんと、田町「ヌースフィア」で打ち合わせさせていただいた。西村さんがゆったり、とつとつと話される感じが、作品と同じ「行間」を感じさせる。いい出会いだった。
 現在、お台場の日本科学未来館で開催中の「ランドセル・ミーティング」(5月14日まで)でも、「リヴィング・ワールド」の作品が展示されている。招待券をいただいたので、ひさしぶりに出かけてみたい。