ピーター・へネシー展『My NSAT-110』(プロジェクトスペースKANDADA) 

 CS衛星放送に使われている通信衛星『NSAT-110』を実寸大で製作したアート・プロジェクトが、東京メトロ東西線「竹橋」駅そばのプロジェクトスペースKANDADAで、20日から5月19日まで開催されます。ピーター・へネシー展『My NSAT-110』CS放送を受信している人ならその映像は観られても、通信衛星そのものは絶対に観られない。それを実物大のリアリティでアクセスできるようにするプロセスを、「反デジタル化」と位置づけているという。
 グーグルアースは確かにスゴイ。でも結局はバーチャルにすぎない。だからパソコンの前に座れば、世界が見渡せるなんて錯覚しない方がいい。先日会った人が言った、「パソコンの前にずっと座っていると、呼吸が浅くなりますね」という言葉にハッとさせられた。だから、ぼくも遅まきながら日曜日はパソコンの電源を入れないことにする。 ピーターさんの問題意識もたぶん、その延長線上にあるような気がする。それを確かめるには、会場に足を運んで、それぞれが感じるしかない。