祝！佐藤哲郎写真展『紐育流浪』（８月１４日〜２７日・新宿ニコンサロン）

　ニコンサロンが、日本初の民間写真ギャラリーだというのは知っていた。が、写真家の土田ヒロミや写真評論家の伊藤俊治ら選考委員の目にかなった人だけが、プロ・アマを問わず作品を展示できる場所だというのは知らなかった。友人のカメラマン、佐藤さんのニュ―ヨ―クのホームレスを撮影した作品が、８月１４日から２７日までの約２週間、新宿ニコンサロンで展示されることが決まった。
　写真界の甲子園!?的場所で、選ばれるなんて素晴らしい。わが家にも、佐藤さんのニュ―ヨ―クの町並みを撮影したモノクロ写真が２枚飾ってある。
　フリーランスで活動している友人、知人の最近の活躍に、僕自身もパワーをもらえる。佐藤さんとは電話で話したら、「北朝鮮でやったら、金正日とか喜んで観に来てくれると思うんですよぉ」なんて笑ってた。キューバや反米の国で出版計画も検討中とかね。
　アメリカの「植民地」として今まで生きていて、日本でもホームレスがけっして珍しくなくなり、普通の人も「成果主義」とか「自己責任」という言葉にジワジワと苦しめられている今だからこそ、面白い。