身体の声に耳をすます〜森永のビターチョコレートが欲しくなるとき 

 長い原稿を書いていると、森永のビターチョコレートが欠かせない。ピーマン頭で必死に無い知恵をしぼるせいだろうけれど、原稿をうんうんうなりながら書いていると、甘いものが無性に欲しくなる。そのときのために、うちの冷蔵庫には、森永のビターチョコレートが2、3枚買い置きされている。
「ごめん、どうしても肉が食べたいんだけど・・・」 
 先週末、鎌倉トレイルランに参加した帰り道で、馴染みの露天風呂&小プール付き銭湯でボーッとした後、肉じゃがを作ってくれた奥さんに、そう電話していた。もう銭湯に浸かっているときに突然、「ああ、に、にっ、肉が食いた〜い」という気持ちが沸き起こってきていた。別に胃袋からというのではない。なんか全身がそういう感情に丸ごと包まれる。そのときはささやかな贅沢をして、少し高い生姜焼き用の豚肉2パックを買って帰った。
 だが、それは走るときによって違う。ヨーグルトが食べたくなるときもあれば、酸っぱいフルーツやジュース類が欲しくてたまらなくなるときもある。ただ、身体のエネルギーのありったけを使い果たしたときに、そういう身体の声に耳をすましている瞬間っていうのが、ぼくはまんざらでもない。