男子、いざ厨房へ(5)アイ・ラブ手羽の八角煮〜絶妙の濃くをもたらす八角の存在感 

rosa412007-10-19

 八角に魅惑されたのは、横浜中華街の菜香新館の牛のハチノス(内臓)煮だった。基本は醤油煮なのだが、そこに八角のテイストが加わることで、絶妙の濃くが生まれる。それがクセになる味なんだなぁ。
 今回、その手羽八角煮に挑んでみたってわけ。まず、醤油100ccと酢100ccと水50ccを加える。それをベースに砂糖大さじ3、ニンニク2かけ、生姜1かけ、そして八角半分を投入。そして、まずそれらを片手鍋の中で、ひとしきり沸騰させる。その後に、手羽を並べる。さらに落し蓋と上蓋をした状態で、最初の2分間は強火にして、あくまで醤油ベースが噴き出ないように見守る。この時点で、醤油ベースが上蓋と、片手鍋の間を循環するから。その後で、弱火で25分から30分ことこと煮込む。
 それだけ煮込むと、もうお箸で簡単に肉をバラバラにできるほど、柔らかくなってしまう。これはできれば、作ってから1日は置きたい。食べる際、レンジで2分半ほどチンすると、八角のかぐわしい匂いがプーンと鼻をくすぐる。これもサンマの梅干煮のように、ニンニクがほど良く醤油と八角のエキスを吸い込んで、美味いオマケになる。ぜひ、この皿の虜になっていただきたい。グラッツェ