愛宕神社内「Tてぃ」〜田崎真也さんが、東京産の食材中心にお店を手がける理由 

rosa412007-11-13

 
南ドイツとフランスでご一緒した、チーズ鑑評騎士のOさんに取材協力をお願いした。彼女がランチ取材の場所として選んだのが、愛宕神社内の「Tてぃ」。日本初のテレビ放送が行われたNHK記念館前の、愛宕神社境内にあるお店。
 
 まず、ユリネのごま豆腐。東京都町田産の卵と、東京香鶏の親子丼が美味。そこらの親子丼みたいに、いたずらに甘ったるくないのがいい。お客の好みで、振り掛ける唐辛子まで、伊豆七島産というこだわりぶり。その丼の1・5倍はありそうな江戸味噌の具沢山お味噌汁がセット。これも、味噌の味はするかしないかのギリギリに抑え、具の味を楽しませるところがストイックでいい。デザートは、実に上品な甘みのサツマイモの水羊羹。このランチが1500円。東京にも、こういう食文化を発信している店があるんだと、とても嬉しい驚きをおぼえた、いい時間だった。
 
 店内はけっこう混んでた、このお店は田崎真也さんのお店。ワイン以外は、徹底して東京の食材で構成されている。なぜ東京の地場産にこだわるのか。その答は、私ごときがひじょうに僭越な言い方で恐縮だが、田崎さんがフランスの食文化をよくご存知だから。こう書いても、意味不明な方が多いだろう。
 
 その答は、ボナペティ連載の後半で触れるつもりなので、少々お待ちを。