東北大学工学部大学院で講演体験!? 

 長く生きていると、予想外のことに出くわす。
 まさか、自分が東北大学工学部大学院の企業フォーラムから、講演依頼をうけるなんて想像もしなかった。『レンタルお姉さん』の著者として依頼をうけたのだが、その背景はこうだ。

 最近、大学院や企業の研究所などで、真面目で優秀な現役学生もしくは新卒学生が、対人関係のトラブルや理想と現実のギャップから、いたずらに劣等感を膨らませて意欲を失ってしまう事例が増えているらしい。それに対して、どう取り組めばいいのか。工学部大学院でも、企業側でもかなり苦慮しているという。そういう子たちへの対応を、私から聞きたいということだ。
 
 そこで、私はレンタルお姉さんたちの対話力と、今週「日経BPネット」で始まった「仕事をつくる対話力」をまじえてお話をさせていただいた。二つの対話力がいかにつながっているのか、という観点からだ。大講堂に集まった企業関係者と大学院学生約60人を相手に、前後半あわせて約50分。前半は緊張して口の中がかなり乾いたが、後半は割と慣れて、いくらか笑いもとりながら進めることができた。拙い喋りにもかかわらず、寛容に受けとめていただき、ある程度はご満足いただけたらしい。ホッとした。
 
 終了後は、大学院生たちの研究プレゼンテ―ションを聞き、企業関係者の方々とも歓談させていただく。いづれも貴重な体験で、どうもありがとうございました。そして仙台駅前近くの「牛たん福助」で肉厚な牛たんと、純米酒「日高見」を満喫。さすが、お米どころ宮城県。仙台出張、観光の折にはお勧めです。