rosa412007-12-16

[Run]皇居周回ランニング・デビュー 
 晴天の下、念願の皇居周回ランニング・デビュー。東京駅内のコインロッカーに荷物を入れて、いざ皇居へ。ちょうど、周回コースでランニング大会が行われていた。邪魔しなければ一緒に走っても構わないというので、まぎれて走った。すると、ゼッケン番号をつけていない人もけっこういた。いわゆる週末ジョガー。
 
 ここは走っている人が多いので、モチベ―ションが保てる。しかも国立近代美術館から半蔵門までの上(のぼ)りも割と走れたし、半蔵門からのなだらかな下りは、自然とスピ―ドが上がるし、皇居を左に見下ろす景色も爽快感がある。けっこう先行するランナーも抜かせた。速さなんて相対的なものなので、一人黙々走るより、人を抜かすとやる気も出る。1人にだけ抜かれたけど、彼には下りで追いつけたので満足。2周して約49分。1周目が約24分だったので、ほぼイーブン。ここは1周約4・8キロらしいが、このタイムは、今後の練習に向けて大いに自信になる。実際に走ってみると、上りより下りの方が長い分、平地よりタイムが上がるコース。それも皇居ランニングが、ジョガーに人気が高い理由のひとつだろう。


 じつは先日、友人のSからメールをもらった。中学、高校と陸上部の彼は、34歳で初マラソンを体験した際、距離が進むたびに、過去の古傷が痛みだしたという。しかも時系列順に、新しい傷から古い傷へと、ぶり返した。もっともバテた40キロ過ぎでは、なんと中学時代に傷めた右足首まで痛んで驚いたという。「要するに、普段の生活では感じないだけで、20年たっても、痛めた箇所は治っていないということやな」と。・・・深い。なおかつ興味深い。


 まるで傷のタイムマシンではないか。歳をとると、過去に痛めたあちこちが痛みだすという。いわば、あれを約43キロの間で凝縮してさかのぼって体感する。「自分の身体のヒストリーと、過去へのジャーニーを楽しんでくれ。あれはハーフマラソンでも、二回目のフルマラソンでも味わえん。初マラソンでだけ味わえるものやった」と、Sはメールを結んでいた。
 痛いのは嫌だけれど、物書きとしてはぜひとも体験してみたい世界。東京マラソンまでちょうど2ヵ月。ケガに注意してコツコツいきたい。