道路財源の暫定税率維持に横たわるインチキ〜「(廃止になれば)ガソリン代が安くなる」は、まるで本質的ではない 

 国会で話題の、道路財源の暫定税率問題に関連して、面白いディスクールを見つけた。

 NBオンラインの山崎義世氏の「戦後復興期の財政のあり方から、今こそ脱却を」だ。知らなかった、この問題をさかのぼると、田中角栄に突き当たるなんてね。同時に、当時暴論とされた暫定税率が現代まで生き残り、今では地方の道路行政の根幹をにぎっている現実には、さらに呆れさせられる。付和雷同ここに極まれり!ご興味があれば、ぜひ上記の薄い緑色部分をクリックして下さい。
 
 これは暫定税率廃止でガソリンが25円が安くなる、という次元の話ではない。戦後復興期から延々と続く「暫定税率」に巣食う「道路利権」をめぐる政治の仕組みを守るのか、変えるのかという本質的な問いを含んでいる。もっといえば、不安視される年金や医療、子育て、エネルギーや食料自給率など、財源を必要とする問題は、山積している。山崎さんの指摘を読むと、解散そして衆議院議員選挙が必要な問題だということがよくわかる。