本質は一文で足りる〜東京新聞ラブ❤ 

rosa412008-03-01

 棚からぼた餅、とはこのことだ。東京新聞3月1日付け夕刊の、普段は読まない絵本の紹介記事をなぜか読んでいた。そして、この言葉に出くわす。

生きているのはゆかいで寂しく、うれしくて悲しいことですね

 前後の文脈とは無関係に、この一文が目に飛び込んできた。文章を追っていた視線はそこでとまる。それ以上でも、それ以下でもない形で、人間が、生きることが、いのちのすべてが書きつくされていた。
 古今東西のあらゆる創造物は、飽くことなく手を変え品を変え、その一文を表現しつづけてきた。それはこれからもつづくだろう。だけど、まさか新聞の夕刊で、そんな言葉に出くわすとはね。そうだ、ゆかいで寂しく、うれしくて悲しい毎日を暮らさなくては。