ディープ大阪堪能②〜老舗・吉田バー(道頓堀2丁目)

rosa412008-04-20


 鐘の音が印象的な「久乃屋」から、友人Sに連れて行かれたのが、「吉田バー」。
 まるで小津映画に出てきそうなレトロな字体の看板、そして玄関。店内のショーケースは、いずれもウイスキーの小さなボトルがぎっしり。そしてカウンタ―に陣取るのは、60代以上の年季の入ったお客たち。かつての「洋酒文化」を彷彿とさせる店内に、ふたたび驚かされた。


 渋い。
 バーテンダー姿の女性に訊くと、1931年創業という。満州事変の年だ。最初は千日前商店街にあり、そこから現在の道頓堀に移転してきたという。その歴史は、こちらをクリック。なかなか物語ちっくだ。二人とも、アイリッシュウィスキーのロックを頼んだが、まるで甘きバーボンのような軽い飲み口。


 友人をどんな店に案内するのか。40歳も過ぎれば、男にとっては重要なテーマかもしれない。残念ながらお酒はあまり飲めないのだけれど、「久乃屋」から「吉田バー」への友人のアテンドぶりは、驚きと少しのユーモア、そして時代を潜り抜けてきた文化を、しっかりと感じさせてくれた。


 御堂筋の大きな通りを、ひとつ隔てた反対側。道頓堀2丁目。「くいだおれ人形」などのある同1丁目の喧騒とは無縁の、大人の街が広がっていた。大阪ミナミの奥行きを少し垣間見た夜だった。