高橋玄監督『ポチの告白』(来年1月24日公開予定)


「一人じゃ、何もできねぇんだよぉ〜!」
 うら寂しい独房で、元警察官の独白がこだまする。
 表題の「ポチ」とは警察官のことだが、主人公の最後の雄叫びは、わたしたちの社会のあらゆる組織に生息する「ポチ」たちの心に響くだろう。


 数々の日本の警察犯罪事件をモデルにした、社会派エンターティメント『ポチの告白』を試写会で鑑賞。警察・検察・裁判所、そしてマスコミの四位一体構造を、精緻なディテールを積み上げて、見事に作品化している。原案協力が反警察ジャーナリストの寺澤有くんだけに、じつにリアル。


 在日の警察エリート候補生役の野村宏伸がいい味を出している。「キツネ目の男」宮崎学氏(作家)が演じる裁判長や、裁判所係員役の寺澤有など、ブラックユーモアも随所にちりばめられている。いかにもこすっからそうな、「警察の犬」役の司法記者とかね。